初めての沢登り、白子谷から鉄山（大峰）

これまでは一般登山道での山行きだけでしたが、暑い時期は涼しい沢を歩きたい！
というわけで今シーズンより沢登りを始めました。
梅雨の晴れ間の沢日和、MOGUさんに連れられて初めての沢登りの報告です。

【　期　間　】　１９９６．６．１６（日）　前日発
【　山　域　】　大峰山系
【　谷　名　】　白子谷
【　山　名　】　鉄山（てっせん）
【　天　気　】　晴れ！ (^o^)
【　ルート　】　大川口(おおこぐち)〜白子谷出合〜二俣〜鉄山西南稜線〜鉄山〜大川口
【 メンバー 】　MOGUさん，パルプさん，多聞

　パルプさんの車で大川口近くまで入る。宴会準備を済ませて、
早速宴会モードに突入。パルプさんと一緒の時はいつも豪華な食事である。 (^O^)
空にはたくさんの星が輝いていて、明日も天気は良さそうだ。
大いに呑んで食べて、0:30頃就寝。 (-_-)zzz

翌朝 5:30頃に起床。朝食もたっぷり食べてから大川口へ移動。
空は青空、絶好の沢日和。パルプさんと私は初めての沢行きである。
沢の装備に着替えて 7:15 大川口を出発。舗装道を戻る。
道沿いにはヤマアジサイやコアジサイなどが咲いている。
釣り人も何人か入っているようだ。
 7:35 川迫川(こうせがわ)の流れを渡り、白子谷出合より沢に入る。
ジャブジャブと水の中を歩くのは気持ちがいい。子供の頃の水遊びの記憶が
甦ってくるようだ。 (^_^)
初めて履く渓流シューズもフィットして楽ち〜んと思っていると、
斜めになった岩の上で足を滑らせ、いきなりお尻を濡らしてしまう。 (;_;)
渓流シューズの性能を過信していたようだ。 (^^;)
まあ、それが最初に判って良かったと気を取り直し、今度は少し慎重に足を運ぶ。
少し行くと前方に滝が現れた。ゲゲッ、いきなりあんなの登るのかなぁ〜？と
思っていたら、MOGUさんは右岸の踏み跡を巻いて行く。ホッ。
小さな溜まりに可愛いオタマジャクシが一杯。こんなに沢山は初めて見たなぁ〜。
３０分ほど進んだあたりで休憩。カメラを取り出してパチリ。
さっき濡らしたお尻もすっかり乾いている。以前仕事で使っていた作業ズボンだが
ポリエステル１００％なので乾くのは早い。沢では結構使えそうだ。 (^_^)V

一息入れたところで再び登り始める。
右手に黄色の小鳥が飛んできた。長い尾を上下に振るのはキセキレイだ。 (^_^)
MOGUさんは「写真を撮って行っても良いですよ」と言ってくれるが、
まだ足元に気を付けるのに精一杯で、途中で写真を撮る余裕はない。 (^^;)
しかし伏流になっているところを越えたあたりから歩きやすくなったこともあり、
少し気持ちに余裕ができてきた。所々で写真を撮りながら進む。
やがて岩の間に小さな黄色の花がたくさん咲いているのが見られるようになる。
先の尖った５枚花の初めて見る花だ。
岩の白、草の緑、そして花の黄のコントラストが美しい。
写真に撮って、帰ってから調べてみると、どうやらヒメレンゲのようだ。
更に登って行くと今度はラッパ状の黄色の花にも出会うことができた。
こちらはミゾホオズキだろうか。
沢では尾根道とはまた違った花に出会えるのが嬉しい。 (^_^)

水量が少ないせいもあって、特に難しいと思うところはなかったが、
登りの取り付きに手間取ったところが１ヶ所あった。
やがてツメ近くでは急なガレ場の登りとなり、浮石・落石に注意しながら
慎重に登る。谷を離れてからも木や笹を掴みながらの急登が続く。
所々にテープの巻かれた踏み跡に出合うが急登は相変わらずである。
沢の中は涼しくて良かったが、樹林の中は暑い〜。 (-o-;)
途中、全体が真っ白のギンリョウソウを見ることができた。

11:00　鉄山の南西稜線に出る。やれやれ、お疲れさま〜。
MOGUさんとガッチリ握手。ゆっくり休憩してからブッシュの多い踏み跡を
鉄山に向かう。この道にはイワカガミが咲いている。シャクナゲはほとんどが
終わっていたが、わずかに咲いているのも見ることができた。
ホトトギスやツツドリ、そして今年初めてのカッコウの声も耳にすることができた。

12:00　鉄山山頂(1563m)着。先客は大川口から登ってきたらしい中年のご夫婦。
早速シャッターをお願いして記念撮影を済ませてから昼食。
山頂は木々に囲まれ展望はあまり良くないが、樹間より行者還岳や大普賢岳などを
望むことができた。

12:40　山頂を後にし、下山開始。湿った急な下りをソールのない渓流シューズで
歩くのは難しい。足を滑らせ何度か尻餅をつきそうになる。 (^^;)
休憩ポイントでは正面にバリゴヤの頭、稲村ガ岳が堂々とした姿を見せていた。

14:30　大川口へ無事下山した我々を待っていてくれたのは冷えたスイカ！
あ〜、美味し〜い。 (^O^)　パルプさんに感謝、感謝である。
帰りは黒滝村の温泉に立ち寄り、汗を流してサッパリ。

こうして初めての沢登りは無事終了。
MOGUさん、パルプさん、ありがとうございました。また御一緒して下さいね〜。